頼む税理士によって何が違うのか?

一般的に、税理士の主な業務は法人や個人事業者の税務・記帳などであり、相続税は特殊な業務にあたります。

ですから、法人の決算や個人の確定申告をあまりやったことがないという税理士はほとんどいませんが、相続税についてはほとんどやったことがない、あるいは全くやったことがない税理士もある程度いるかと思います。

一方で、相続税を専門としていたり、相続税にかなりのウエートを置いている税理士もいるため、相続税の経験・知識・ノウハウは税理士によってかなり差があるかと思います。

具体的には、経験・知識・ノウハウの有無によって次のような違いがでてきます。

@相続税の額に差が出る

税金の額は誰が計算しても同じだと思っている方も多いかと思います。
しかし、例えば土地などは、様々な評価減の方法があり、知識や経験が多いほど、評価を安くできる可能性は高くなります。
相続財産に土地が多く含まれているケースでは、計算する人によって、数百万・数千万と税金の額に差が出ることもあり得ます。

A手続きのスピード

相続税に慣れている税理士であれば、手続きもスムーズに進みます。
期限ギリギリに税額を提示されるようでは、財産の分割も決められないし、納付の準備もできず困ってしまいますので手続きのスピードは重要です。

B様々なアドバイスの有無

相続税の得意な税理士であれば、税金が有利になる財産の分け方や、次の相続も視野に入れた財産の分け方など遺産分割についての相談にも乗ってもらえますし、現金で相続税を払うことが難しい場合には延納・物納の利用や土地売却のアドバイスなど納税に関する相談にも乗ってもらえます。他にも色々と相談できると思います。

相続税の得意な税理士か見分けるには?

相続税が得意な税理士なのかどうかをどうやって見分ければいいのか、ということですが、実際には業務を依頼した後でないと分からないことも多いのですが、それでは遅いので、事前に見分けるポイントを3つご紹介します。

@相続税の申告件数を聞いてみる。
単純に1年間の相続税の申告件数を税理士事務所数で割るとだいたい1件くらいになります。
つまり年間の相続税の申告件数は平均で約1件ということです。
実際には、もう何年も相続税の申告をやっていないという税理士もいれば、毎年10件以上やっている税理士もいます。
当然件数は多い方がいいです。

A財産に土地がある場合には、現地の確認は行うか?
土地については、利用状況を確認したり、評価を安くできる要素はないかを確認したりするために、実際にその土地を見に行くことが不可欠だと考えております。
ですから、現地を見に行くかどうか確認してみて、もし見に行かないという回答であれば、納得できる理由があるかどうか聞いてみましょう。

B面談の際、質問をいくつか用意しておく。
税理士との面談の際に、質問をいくつか用意していくといいかと思います。
質問に対して明確に回答してくれるか、などある程度の判断材料が得られるかと思います。

税理士報酬の相場は?

相続税申告を頼む場合の税理士報酬の相場についてですが、税理士によってかなりバラツキがあるため一概には言えませんが、よく聞くのは遺産総額の0.5%〜1%が目安ということです。
例えば、遺産総額が2億円であれば税理士報酬は100万円から200万円ということになります。

かなり幅がありますが、それ以上に、いかに税金を安くできるか(もちろん合法的に)など、サービスの質の方が差が大きいと思いますので、安いからという理由だけで選ぶべきではないと思います。
(ただし、必ずしも報酬が安いほどサービスの質が悪いというわけではありませんし、逆に報酬が高いほどサービスの質が高いわけでもありません。)

税理士選びは難しいと思いますが、上記の見分けるポイントなどを参考に、相続税の得意な良い税理士を探していただければと思います。